地盤補強工事
直接基礎で対応できないような地盤では、地盤補強工事を行って建物を安全に支える必要があります。地盤改良は硬質地盤でなくとも建物を安全に支持することが可能なので、戸建住宅の基礎補強では広く採用されています。地盤補強工事は大きく分けて、軟弱な地盤そのものを固めてしまう地盤改良と、既製の杭を打設する工法とに分けることができます。
湿式柱状改良工事
セメント系の固化材に水を加え、スラリー状(ドロ状)にしたセメントミルクをポンプで地中に圧送し、土とかき混ぜて柱を造る工法で、建物の規模によって、直径φ500mm~1,200mm程度の柱状の改良体を造り、地盤の支持力を高めることができます。 軟弱地盤に適した、もっとも一般的な地盤改良の工法です。表層改良工事
地盤の表層部だけに軟弱層が広がっている場合に、 セメント系固化材と表層地盤土を混合撹拌して、基礎の下に杭を打たず、硬質で均一な安定層を造って必要な強度を確保する工法です。杭を打つまでの深い補強までは必要ないものの、 浅い部分に広がった軟弱層に対して補強が必要だという場合に使用される工法です。鋼管杭工事
軟弱な地盤に建物を建てる場合に、その下にある支持地盤にまで径鋼管杭を圧入する工法です。鋼管の先端にスパイラルフィンを取り付けて、地盤に回転させながら圧入します。鋼管先端部の支える力と、鋼管周面にかかる摩擦力によって、その上の建築物を支えます。沈下修正(矯正)工事
地震などによる地盤沈下によって傾いた家を水平に戻す工事です。建物は一度沈下が発生すると元の高さに戻ることはなく、それを様々な工法を使い修正していきます。地盤調査
住宅・建物には相当な重さがあり、軟弱な地盤だと不同沈下が起こり建物が傾いてしまう恐れがあります。地盤調査とはこれから建築物を建てる地盤が、どの程度の重さに耐えられるのかを調査するものです。
スウェーデン式サウンディング試験
簡便性と経済性などから現在、住宅を建てるときなどにもっともポピュラーな地盤調査方法です。手動式、半自動式、自動式の3種類の方法があり、作業スペースをあまりとらず、比較的安価で手軽に調査できます。ボーリング調査(標準買入試験)
スウェーデン式サウンディング試験では調べることのできない、強固な地盤へ専用掘削機で孔(あな)を掘り、土のサンプリングや地盤、土質調査などを行います。この調査では地盤の各層の強度や常水面の深さなど、地盤の特性を調べることが可能です。平板載荷試験
基礎を設置する予定の深さまで掘削を行い、基礎に見立てた小さな鋼板を置いて、実際の建物の重量と同等の荷重をかけて、地盤が安全に支持する力を判定する試験です。比較的短時間に基礎地盤の支持力を直接知ることができるため、改良地盤の強度確認などで採用します。孔内水平載荷試験(LLT)
ボーリングで掘った孔内の側壁に圧力をかけて変形を測定することを孔内水平載荷試験といいます。この試験では、地盤の変形係数、地盤反力係数、降伏圧力、極限圧力、静止土圧などの地盤の力学特性を知ることができます。その他各種工事・試験
有限会社ハヤセでは上記の地盤補強工事、地盤調査のほか、下記の工事、試験、施工も可能です。